クリニックに必要な看護師のスキル

整形外科クリニックで働く看護師には大きく分けると3つのスキルが求められます。1つ目は整形外科で必要とされる簡単なケアをするスキルです。捻挫をしている人に湿布を貼ってテーピングをしたり、外傷がある患者に消毒と絆創膏や包帯をしたりする基本的な看護のスキルです。クリニックでは軽い骨折や捻挫の患者が多いので、連日のように大勢の患者のケアをすることになります。基本的な処置は医師の指示で看護師が担当するのが一般的なので、手早く的確に処置をおこなえるスキルを身につけるのが重要です。

2つ目はリハビリテーションスキルです。3つ目に挙げられるコミュニケーションのスキルと深い関わりがあります。整形外科クリニックでは捻挫などのときに骨折をしたのではないかと懸念して訪れる患者が大勢います。特に骨に支障がなかった場合には通院せずに一回の診療で終了になることも珍しくありません。しかし、骨折していた場合には長期の通院治療が必要になります。また、高齢者が腰痛などのリハビリテーションのために通院することも多いのが特徴です。リハビリのために定期的に通う患者に対応するのも看護師なので、リハビリ関連のスキルが必要になります。

さらに、定期的に通う患者とはコミュニケーションをして良好な関係を保つのが大切です。患者の年齢層も幅広いため、高いコミュニケーションスキルが求められます。整形外科では治療とリハビリを中心にして技術を身につけた上で、コミュニケーションを大切にしていくことが看護師にとって重要なのです。